皆さんこんにちは。神奈川県座間市と海老名市を拠点に、住宅の外構・エクステリア工事や景観コンクリート工事を手掛ける株式会社髙野です。
公園や駐車場など、さまざまな場所で使用されている「瓦チップ」という素材をご存知でしょうか。瓦チップは、住宅の庭などでも気軽に使用できるエコ素材として注目されている素材です。
しかし、そもそも瓦チップとはどのようなものなのか、実際のところよく知らないという方もいるでしょう。実際に瓦チップを使用して後悔したと感じるケースもありますが、瓦チップの特徴を理解した上で使用すれば、得られるメリットが多い素材でもあります。
今回は瓦チップの特徴をはじめ、レンガチップとの違いやメリット・デメリットを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
■瓦チップとは
瓦チップとは、瓦の廃材を細かく砕いてチップ状にしたもののことを指します。建築解体業者から回収した廃瓦を砕いてチップ状にし、混入物がないように選別されたものが瓦チップとして市販されています。
これまではヒビが入るなどして使用できなくなった瓦のほとんどが、莫大な費用をかけて処分されていました。しかし、瓦チップとしてリサイクルすることで、廃棄するしかなかった多くの廃瓦をエコ素材として有効活用できるようになりました。
瓦チップは砕き方の加減によってさまざまなサイズのものができるため、商品展開の幅が広いのも特徴のひとつです。おしゃれな庭づくりのアクセントとして注目され、たくさんの人に利用されています。価格も手頃なので、気軽に取り入れられるのも嬉しいポイントです。
砂利の代用品としても広く使われており、個人はもちろん、さまざまな事業者にも幅広く利用されています。
■レンガチップとの違い
レンガチップとは、レンガを砕いてチップ状にしたものです。そもそもレンガは瓦の一種で、粘土と岩を水と合わせて練り、型に入れて焼き固めたものを指します。基本的にはレンガチップも瓦チップも同じ素材であるため、同じものであるとみなされることもあります。
しかし、瓦チップは瓦を砕いてチップ状にしているため、赤茶色以外の色が混ざっていることもあります。さまざまな色のチップが混ざっていると単色のチップとは違った印象になるため、好みで使い分けてもいいでしょう。
■瓦チップがよく使われている場所
瓦チップはさまざまな場所で使用されており、一般的に砂利を敷く箇所に代用品として使用されるケースも多いです。ここでは瓦チップがよく使われている代表的な場所を5つ紹介します。
・道路の中央分離帯
瓦チップは、道路の中央分離帯にもよく使用されています。日光の照り返しや車のライトの反射を抑えるはたらきがあるため、運転していてもまぶしく感じないというメリットがあります。また、灰色の砂利と比べると、赤茶色の瓦チップは明るい色合いで視認性がよく、薄暗い道でも見えやすいのもメリットのひとつです。
・ガーデニング
ガーデニングは、瓦チップの代表的な使用方法のひとつです。砂利と比べて明るい色味であるため、瓦チップを敷きつめることで庭をおしゃれで華やかな印象にしてくれます。瓦チップは見た目の鮮やかさはもちろん、除草効果や吸水性の高さなど優れた機能性も兼ね備えているため、庭づくりと非常に相性の良い素材です。
・公共施設の舗装
瓦チップは吸水性があるため、特に夏は水を撒くことによって蒸散する状態が続き、気化熱で暑さを軽減させる効果があります。アスファルト舗装やコンクリート舗装よりも暑さを抑えてくれることや、廃瓦を活用した環境に配慮した素材であることなどから、公園などの公共施設でも使われるようになっています。
・川の水質浄化
瓦には多孔質という無数の小さい穴があります。この小さい穴が不純物を吸着することで、瓦チップは消臭や防臭効果を発揮してくれます。瓦と炭は同じような構造であるため、瓦には炭と同じように水を浄化する作用があるのも大きな特徴のひとつです。そのため、瓦チップは川の水質改善にも役立てられています。
■瓦チップのメリット
瓦チップには多くのメリットがあります。ここでは代表的なメリットを8つ紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
・防草効果
土を覆うように瓦チップを敷きつめることで、雑草の成長に必要な太陽の光を遮断できるため、防草効果が期待できます。また、防草シートを敷いてから瓦チップを敷くことで、さらに雑草を生えにくくすることができます。お手入れの負担が軽減するため、こまめに手入れができない人にもおすすめです。
・防犯効果
瓦チップはウッドチップなどと比べると、足で踏んだときに音が鳴りやすいという特徴があります。軽く踏むだけで大きな音が出るように作られた「防犯砂利」という特殊な砂利を家の周囲に使用している家庭も増えていますが、瓦チップにも同じような防犯効果が期待できます。
・消臭効果・防臭効果
瓦は炭と同じような構造を持っているという特徴から、瓦チップには消臭効果や防臭効果が期待できます。動物の糞尿でお困りの場所などに使用するのも方法の一つです。
・調湿効果がある
瓦は多孔質なので、湿気を吸着し、湿度を一定に保つ調湿効果があるのも瓦チップの特徴のひとつです。梅雨や夏など湿度が高いときには瓦チップが湿気を吸収してくれて、逆に乾燥しているときには溜め込んだ湿気を放出してくれます。また、冬は太陽光の熱をある程度ため込んで地面の凍結を防いでくれる効果もあります。
・ぬかるみ防止になる
瓦は調湿効果があるため、水を含んだり、適度に排出したりすることができます。水はけの悪い場所に瓦チップを敷くことで、水がたまってぬかるんでしまうことを防いでくれます。
・ヒートアイランド現象の抑制効果がある
瓦は太陽光を遮断してくれるため、ヒートアイランド現象(都市部の気温がそれ以外の土地より高くなること)を抑制する効果も期待できます。また、吸水性もあるため、瓦チップに含まれた水分が蒸散する際の気化熱で暑さを軽減させる効果もあります。
・庭が華やかになる
瓦チップは鮮やかな赤茶色をメインに、さまざまな色が混ざっています。砂利やコンクリートなどの灰色と比べると明るい印象で、草木の緑との相性も良いため、庭が華やかな雰囲気になります。瓦チップの赤茶色に草木の緑色、白玉砂利の白色など、異なる素材のものを使用すると、庭の表情も豊かになります。瓦チップを効果的に使用することで、ガーデニングの良いアクセントになるでしょう。
・価格が安い
瓦チップは廃材を利用したエコ素材で、価格の安さは大きなメリットのひとつです。10kgあたり1,500〜2,500円程度とお手頃なので、広範囲の使用でも気軽に購入しやすいのが嬉しいポイントです。
■瓦チップのデメリット
瓦チップには多くのメリットがある反面、デメリットも理解した上で使用することが大切です。瓦チップを敷き終えてからデメリットに気づいて後悔することのないよう、事前にしっかり理解し、対策しておきましょう。
・歩きにくい
瓦チップは瓦が砕かれたままの状態で使用するため、砕き方が荒いチップの場合、歩きにくいと感じることがあるでしょう。門扉から玄関までのアプローチには飛び石を使用するなど、庭一面を瓦チップにするのではなく、他の素材と組み合わせるのがおすすめです。
・靴が傷みやすい
瓦チップには、砕かれた部分が鋭利な状態のものが含まれていることがあります。歩く際に鋭利な瓦チップを踏みつけてしまうと、靴の裏に小さな瓦チップが挟まったり、傷をつけてしまったりする可能性があります。
・ベンチなどの設置には不向き
瓦チップを敷いた部分はでこぼこしているため、ベンチなど本来は平らな面に設置すべきものを置いた場合、不安定になってしまい危険です。使用中にベンチが倒れてしまっては危険なので、ベンチなどを置きたい場合は、その部分だけ舗装するなどして対策をする必要があります。
・風に飛ばされやすい
瓦チップは軽い素材のため、風で飛ばされやすいという特徴があります。強風によって飛ばされたり、大雨で流されたりすることで、数年経つと数が減ってしまうことが多いです。チップが減ると下の土が見えてきてしまうため、数年に一度はチップを追加する必要があります。
今回は瓦チップの特徴や、メリット・デメリットをご紹介しました。瓦チップは廃瓦をリサイクルした、環境に配慮したエコ素材です。歩きにくさや風に飛ばされやすいといったデメリットもありますが、価格の安さや機能性の高さから、適切に使用することで多くのメリットも得られます。
また、最近では一般的に石灰砂利が広く利用されており、その際は防草シートを設置して使用されます。石灰砂利のメリットとして大量に仕入れられることで費用面でも安価で施工が可能です。
神奈川県座間市の株式会社高野は、住まいの快適性をグッと高めるこだわりの庭リフォームをご提供いたします。
「暮らしを豊かに」することが高野のコンセプトです。瓦チップを使用した施工事例も豊富にあり、見た目の美しさはもちろん、使い勝手にも重点をおいた、皆が幸せになるお庭づくりをご提案いたします。
お客様のライフスタイルの変化によって、お庭に求められる設備やデザインも変化していくものです。高野ではお客様に寄り添い、ご要望に応じた最適なプランを一緒に考えさせていただきます。
瓦チップの施工は、ぜひ髙野にお任せください。地元を知り尽くした髙野ならではのご提案をさせていただきますので、外構やエクステリアでお困りごとがありましたら、どんなことでもお気軽にご相談ください。