キツすぎるスロープの勾配は避けましょう!スペースがなくても緩やかに設置できます!!

皆さんこんにちは。神奈川県座間市と海老名市を拠点に、住宅の外構・エクステリア工事や景観コンクリート工事を手掛ける株式会社髙野です。


スロープの設置は、多くのお客様が検討されているエクステリアのひとつです。バリアフリーを目的としたスロープだけでなく、生活を便利にするためにスロープを設置する場合もあります。


スロープの設置で悩むポイントのひとつが、スロープの傾斜角度を意味する勾配をどの程度つけたら良いのかという点です。スロープの設置で後悔しないために、適切な設置方法を事前に理解しておくことが大切です。


この記事では、生活を便利にするために、適切なスロープの設置方法を考えてみましょう。




■今人気のスロープ!その理由とは?



駅・公共施設・ショッピングセンターなど、多くの人が行き交う場所では、スロープが設置されることが多くなりました。弊社でも、年齢を問わずご自宅にスロープの設置を希望されるお客様が増えており、スロープの需要が高まっていると感じます。


スロープの人気が急増している理由には、主に以下の3点が挙げられます。


・バリアフリーへの対策として設置する

ご自宅の玄関や室内に段差があると、転倒の恐れがありとても危険です。最もリラックスできるご自宅で、段差があるために移動がしづらくなってしまうと、室内での移動も億劫に感じてしまうでしょう。


スロープを設置すると段差がなくなるため、車椅子や杖を使って生活する方にとって安全性が高められます。自力で移動できることで、生活の質も向上します。


車椅子に乗ったまま、自力で段差を越えるのは、2cmが限界です。これ以上の段差はサポートが必要ですが、スロープがあればサポートがなくても移動できます。


高齢化が進んでいる日本では、子供に迷惑をかけたくない親世帯と、留守中のケガなどのトラブルを心配する子世帯が気兼ねなく暮らせるよう、二世帯住宅にスロープを設置するケースが増えています。設置により、親の介護サポートのためにバリアフリーが可能となるだけでなく、将来ご自身が高齢となった時に向けた生活環境も整えられます。


・ベビーカーや自転車でも出入りしやすくなる

アプローチから玄関まで続くスロープの設置は、車輪が付いた乗り物での移動も楽にしてくれます。車椅子だけでなく、ベビーカーや自転車などでも設置効果を実感でき、小さなお子さんがいるご家庭から注目を集めています。


小さなお子さんは、数cmの段差や階段であってもバランスを崩しやすく、転倒するリスクが高いものです。特に、急いでいたり暗い時間帯になったりすると、足元が見えにくくなります。スロープの設置により、転倒やケガを防ぐことができます。


スロープの素材を、滑りにくいものにすることで、より安全性を高められます。コンクリートを使ったインターロッキングや、砂利を露出させ滑り止めとして機能させる洗いだしなどの工法がおすすめです。


・高級感のある外観に仕上がる

スロープを、玄関回りのエクステリアとして設置するご家庭も増えています。表面をコンクリートで固めるだけのスロープよりも、タイルやレンガを組み合わせておしゃれな玄関周りに仕上げると、高級感を演出できます。


高級感をより高めるには、できるだけスロープを緩やかな勾配にするのがおすすめです。また、庭が広いご自宅では、階段とスロープの両方を設置することもできます。


しかし中には、スロープを設置して後悔する方もいらっしゃいます。詳細については、次の見出しで詳しくご説明します。




■スロープを作って後悔しないための2つのポイント



生活を便利にするためにスロープを設置したものの、勾配がきついとかえって足腰に負担がかかる恐れもあります。エクステリアとしてスロープを設置する際には、以下の2つに注目する必要があります。


・スロープの幅

スロープは、車椅子での通行を想定し、幅を設定します。JIS規格により、車椅子の幅は630mm以下・電動車椅子の幅は700mm以下と決められているため、スロープの幅は車椅子の幅以上を確保する必要があります。これに加え、両側にあるハンドルリムを掴む手や腕の幅・壁やドア枠・廊下でのすれ違いなども考慮しなくてはなりません。


上記の点から、スロープの幅は最低でも800mm・理想的な幅は900mm以上と言われています。


・スロープの勾配

スロープの勾配は、建築基準法とバリアフリー法のそれぞれで基準が異なります。建築基準法では、施行令第26条の中でスロープの勾配が以下のように規定されています。



・勾配は、12.8%(約7.1°)を超えないこと

・表面は、粗面とし、又はすべりにくい材料で仕上げること


12.8%の勾配とは、1mの水平距離に対して高さが約12.8cm上がることを意味します。


一方、国土交通省のバリアフリー法では、最低限の基準(建築物移動等円滑化基準)と望ましい基準(建築物移動等円滑化誘導基準)が定められています。スロープの設置では、以下の望ましい基準に近づけることが大切です。


・手すりは両側に設置する

・スロープの幅は150cm以上を確保する

・スロープの勾配は8.3%(約4.8°)以下とする

※屋外は6.7%(約3.8°)以下


車椅子に乗って自力で登ることができる勾配の限界が、およそ8.3%とされています。

そして、8.3%の勾配とは1mの水平距離に対して高さが約8cm上がることを意味します。

また、体への負担を軽減するには、6.7%以下にするのが望ましいのです。

6.7の勾配とは1mの水平距離に対して高さが約6.7cm上がることを意味します。


つまり、20cmの段差にスロープを設置しようとすると、建築基準法だと1.6m以上の長さ、

バリアフリー法だと2.4~3mの長さが必要となってきます。


このことから、スロープの設置にはある程度のスペースが必要になるのが分かるのではないでしょうか。

しかし、スペースがなくとも適切な措置をとると対応できるケースも多いです。スペースの確保については、次の見出しで見ていきましょう。




■スロープ設置のスペースが狭い時はどうしたらいいの?



スロープを設置したい場所に、充分なスペースが確保できない場合や、急な段差を防ぐためにスロープが長くなり過ぎる場合は、手すりに加え折り返しや踊り場を設置するなど、適切な対策が必要です。


スロープの傾斜が大きい場合でも、ご家族などの手助けを受ければ問題なく移動できるケースもあるでしょう。ただ、なるべくご家族に迷惑をかけたくないと考えている方も少なくありません。


スロープの傾斜を緩やかにするには、コンクリートを切ったり削ったりする「はつり作業」から始めます。その後、傾斜を緩やかにするため土掘りを行ない、残土を減らすことが必要です。


ご自宅の建築時点で、スロープの設置を考慮していないと、水道管や門柱の場所によってスロープが適切な場所に設置できない場合があります。配管は、元の傾斜に合わせた角度で行なわれているため、土掘りを深く行ってしまうと、配管がむき出しになる恐れがあります。


・髙野なら配管調整を伴うスロープ設置作業もお任せ!

スロープの設置において傾斜を調整するには、配管を直角に組み直したうえでの調整作業が必要です。ただ、配管の調整を伴うスロープ工事はとても手間がかかり、作業を軽減する業者が多いのも事実です。


髙野では、配管調整を伴うスロープ工事も、問題なく対応しております。お客様のご要望にお応えし、住み良いお住まいにリフォームするための手間は惜しみません。


スロープは、生活の質を高めるために注目を集めているエクステリアであり、介護保険における住宅改修の対象にも指定されています。介護保険は、要支援認定もしくは要介護認定を受けると利用可能です。スロープの設置が必要になった・自宅のスペースでスロープが設置できるか不安などと考えている方は、お気軽に株式会社髙野までご相談ください。




■スロープの設置やリフォームは髙野まで



神奈川県座間市を拠点としている株式会社髙野では、座間市をはじめとして海老名市・綾瀬市・大和市の4市を専門に、地元密着型で外構・エクステリア工事を展開しております。地域密着だからこそ地域のことを知り尽くし、土地勘や気候条件に精通しているからできるご提案も数多くございます。地元業者ならではの提案力と施工力をご提供いたします。


スロープの段差を解消するには、土間打ち・はつりなどの工事が適しています。歩道の縁石は道路施設物として公共物に該当するため、工事の施工に影響する場合は役所への申請が必要です。弊社では、専門知識を必要とする複雑な手続きや役所への申請を代行しておりますので、安心してご依頼ください。


スロープの段差を初めとして、駐車場・庭・ブロック塀・フェンスなどのリフォームに幅広く対応しております。商品ありきのご提案ではなく、リフォームを通じてお客様が快適に過ごし、暮らしを豊かにする住まいづくりをモットーとしております。リフォームに関するどのようなご要望も、まずはお気軽にご連絡いただければ幸いです。




■まとめ


室内のリフォームに比べ、外構・エクステリアのリフォームは、最適な方法に気づきにくいものです。弊社では、お客様の目線に立ち、設計から施工・アフターサービスまで全て完全自社施工しております。丁寧な施工でお客様にご満足いただけるよう、社員一同日々スキルを高めてまいります。


リフォームを検討されているお客様は、まずは弊社までご一報ください。代表がお客様の元へお伺いし、お困りごとやご要望などを細かくお聞きいたします。その後、ご要望に沿った高品質な施工をご提供できるよう、最適なご提案をいたします。


外構・エクステリアに関するリフォームは、神奈川県海老名市で事務所を構える株式会社髙野までご用命ください。皆様からのお問い合わせを、心よりお待ちしております。


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